小さいドール用のチェック生地のハナシ

2023年03月10日金曜日

生地は無地やデニムを使うことが多いんだが、スカートには水玉やチェック柄の生地を使うこともある。ただ、柄はかわいいけど大ぶりで諦めることも多い。特にチェックの生地は本当に良いサイズが無い。ギンガムチェックで小さいマスのものは有るが、爽やか系な色が多く秋冬には使いにくい。

ということで、今日は生地のことを書いてみようとマジカルあいかさんに手伝いをお願いした( ･ิω･ิ )

♡目が最高にかわいい、俺史上一番かわいいと思っているあいかさんでも有る( ･ิω･ิ )

先ずはあいかさんが履いているスカートの生地。

確かシャツから取っているタータンチェックの生地。しっかりとした厚みが有るんだが、とても柔らかいのでスカートにしても馴染んでくれた。柄の大きさもちょうど良いんだが、前述した通りシャツから取っているため再入手は困難。

次はたぶんAZONEさんのスカート。

さすがに良いサイズの柄だよね。アップにするとプリントの粗が見えて安っぽいが、スカートをアップ撮る写真なんて先ずないから大丈夫( ･ิω･ิ )

次もAZONEさん。

これもいいサイズの柄で正直欲しい。

これもたぶんシャツ。まだ少し残っているはず。マスのサイズは良いんだけど、白成分がもう少し欲しいところ。

秋冬に良い色。これの出どころは覚えてないんだよな・・・百均だったような気がする。マスのサイズも小さくていい感じ。

お疲れ様でした(*´ω｀*)

1/6以下のドール服で難しいのは裁縫技術よりも生地の入手先じゃないかと思うほどコレ！という生地が見つからない。生地サンプルが売っているものは出来るだけ買っているけど、なかなかね・・・

俺が柄ものをあまり使わないのは、柄ものを使うセンスが無いのと柄合わせが面倒だから。例えば熊さん柄の生地でスカートを作ろうなんて引き出しが俺には無いのだよ。女性で可愛く作っている人をたくさん見かけるけど、あれを俺が真似しても絶対に納得しないと思うんだよな(；´Д｀)

小さい子はどうしても生地が浮いたり跳ねたりする。これは生地の厚みというより硬さに原因があって、例えば百均のパッチワーク生地よりも、この写真で穿いているスカートの方が倍くらい厚いがしなやかで良くフィットする。出番の多いスカートはだいたいリサイクル生地ってケースが多いんだけど、多少着古したシャツ等の方が扱いやすい。もちろん生地として買った綿ローン等は水通しを行うが、そう簡単に未使用の硬さやツヤ感は消えない。

生地は基本的に綿100%を選ぶ。アイロンを掛けてもテカりにくいし、妙な硬さは洗濯すると軽減出来る。逆に化繊は一見しなやかに見えるし、実際に触るとしなやかなんだが、それは大きい子や人間に使ってこそで、小さいドールに使うと逆に融通がきかない扱い難い生地となる。

あとリボンや肩紐にサテンリボンをあまり使わなくなった。光沢感が安っぽく見えてしまうからだ。肩紐は出来るだけ共布を使い、出来るだけ細くなるように作っている。幅が均一で薄いサテンリボンを使いたくなるが硬いんだよな。

ドール服なんて誰でも作れるんだよ。最近はドール型紙本の類も入手し易いだろうし、一通り作ればそこそのものが作れるだろうと思う。

でも難しいのはそこじゃなく服である以上は着て貰うってことだ。人間同様にサイズが合わないと窮屈だったりブカブカだったりする。肩幅が合わないとか丈が短いとか・・ドール服ディーラーさんは、そこまで考えて作るからディーラーなのだと思う。大切なのは「着せる」ではなく「着てもらう」なのだ。

もちろん型紙や裁縫技術も大切だけど、それ以上に生地の目利きが重要だと俺は思う。店で見るのとミシンの前で見るのとではずいぶんと違って見えるしね。手に取った生地が本当にドールに似合うのかどうか着心地は良いだろうかと、柄だけみて可愛い！だけじゃなく着せることを前提として生地を選ぶ、それが大切じゃないかな。