姫ちゃんと晩秋散歩

2020年11月01日日曜日

紅葉も終わりに近づき山が錆色に染まり始めているが、最後の紅葉を見に行こうと姫ちゃんを連れて平取町の二風谷ダムへ向かった。

ダムへは国道沿いに有るのだけど、平取町市街からハヨピラの脇を通り、山側の道路を走った。こちら側の方が人が来ないのと山を通るので景色が綺麗なのだ。

紅葉自体は案の定、もう殆ど終わっていて赤い葉も少ないが、良い天気で気持ち良かった。

まだ朝早かったので、上着を一枚着て歩いた。

ダムの下の並木道に行きたいなぁ眺めていた。一応降りる階段的なのは有るのだが、ちょっと危なそうな階段で立ち入り禁止。管理等から見えるだろうしと諦めた。車で来るならずっと奥の分かれ道から来れなくは無さそうだった。今年は紅葉の赤い葉が落ちてる地面で撮影できなかったなぁ。

魚道の上から。

姫ちゃん暖かそうだなぁ(*´ω`*)

一応整備された公園のような場所も有り、良い散歩ができる。ダムは公園やキャンプ場などが併設されていることが多く、かつ人もあまり来ないので撮影に最適。ここは行動沿いだけどね(｡-ω-)

その後、市街まで戻り、今度は国道沿いを走って展望台に着た。春にやはり姫ちゃんと着た場所だ。さっきは写真奥の川向う側で遊んでいた。あちらから歩いても来れるのだけど、車を置いてくる不安もあったので車で登ってきた。

ここへのアクセスは一本だけなので、そこさえ注意していれば撮影し放題の展望台。ただやはりもう紅葉は終わっており、落ちてる葉も錆色ばかりだった。

その後、遠回りして帰ろうと春日地区の方をまわってみた。

ふと川に寄りたくなり、土手を走ってみた。

鮭が産卵に上がってくる時期なので居ないかなぁと眺めてみたが、魚影は見えず。タイミング良ければ見える筈。ず～っと奥の鉄橋の上でたくさんの鮭が見えたことがあった。もう随分と昔だけどね。今は鉄道が廃線になっているのでどうなってるだろうな。行き方も忘れた。

ここホント気持ちよくてさ、風は冷たいんだけど上着を脱いでまったり散歩した。子供の頃はよく川釣りをしていたので、川の匂いで当時の記憶が蘇ってくるんだ。竿はお年玉で買って持っていたけど、仕掛けなんて買えなくてさ、川沿いを歩いて落ちてる針とかオモリを集めては仕掛けを作っていた。川っぺりをよーく見てるとテグスが見えることが有る。根がかりした糸を切ったものだ。これを根気よく引っ張って根がかりを外すと針やオモリがたくさん手に入る。ウキも買ったことはなく、全部拾ったものばかり。

でも楽しかったな。小遣いなんて殆ど貰ってないし、何か自分のものを好きに買えるのは正月のお年玉だけ。それも1000円とか2000円とかだけで、あとは貯金させられた。中学生のときコンポが欲しくて貯金で買いたいと頼んだら「ん？貯金は中学の学生服や鞄を買ったから殆ど残ってないよ？」と言われ、ブチ切れたことがあったな。今の子、といっても家庭の事情によるだろうけど、少なくとも甥っ子を見てると何でも与えすぎな気がするよ。小学生の甥っ子を誕生日にトイザらスに連れていき、好きなもん選んで良いよと走らせると、平気で数万もするゲームを持ってくる。ああ、贅沢に育ってるなぁと感じる。

服なんて近所のおにーさんのお下がりばかり。それもお下がりのお下がりとか。ヒザに穴あいてるんであて布をしていたりね。小学校の修学旅行で初めて有名スポーツメーカーのジャージを買って貰って嬉しかった。それが初めての新品ジャージだった。自転車なんて一度も買って貰ったことはなく、これもお下がり。ただ、自転車に関しては捨ててある自転車を拾ってきては組み替えて色を塗ったりと自分で作っていた。小学生のときね。スプレー缶は工場の裏に行くとまだ少量残っているものが捨ててあったりするので、拾ってストックしていた。

でもそうやって工夫した子供時代の経験が今のハンドメイドに役立っていると思う。1/6ブーツは本皮で作る人が多いけど、スカートに使ったコーデュロイの切れ端で作ったりね。そんなもんどこにも作り方が載っていないから工夫するしかない。結果としてそれが俺の個性になる。そういった経験は靴だけではなく服にも役立つもので、ものづくりの本質はそれが服であってもバッグであっても靴であっても変わらないはず。

足を止めず、良いものを作っていけたらいいな。

おしまい。

≪ ハロウィンドレスのおねーさん🎃　　あいかさんと森散歩 ≫