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1/6ドール服におけるロックミシンの話し

今日は趣向を変えてロックミシンについてのお話。

ロックミシンと言えばjukiというイメージだし、それは解っていたのだけど、いかんせんお高い。そんなとき28,000円ちょいのbrotherのこの機種を発見し、迷いに迷って購入した。何もかもが手動なので、おそらく面倒なミシンなのだろうけど、これしか知らないので解らない。少なくとも糸通しは順序マークに沿って掛けていくだけだし、仕上がりも十分満足してる。

 

カバーステッチは無いので、端をロックして折って直線縫いしてるのだけど、コレが最低の5mm幅ロック。ルルっち用など大きい子のはこの幅でバッチリだったんだけど、1/6となると太い気がする。写真の裾なんかは気にならないけど、袖等はボリュームが邪魔をしてしまうので、要所々々で使うようにしていた。

ただ、やはり出来る限り端は処理しておきたいと思いはじめ、説明書で読んだ細ロックを試してみることにした。2本有る針のうち外側の針を外すと1本針3本糸ロックミシンになる。ただ、ニットは2本針!という固定観念が有ったので、いけるのか半信半疑だった。

のだが

普通にいけるやん・・・(;´Д`)

 

2枚重ね。

 

三枚重ね。袖や襟は3枚重ねになる箇所も有るので試してみた。掛かり幅は6mmと少し広くしてる。

 

ケーブルニットも大丈夫。

 

三枚重ね。全く問題が無い。ちなみに糸調子は都度少し変えてはいる。

なんとあっけなく1本針3本糸のロックミシンでニットの縁かがりが出来た。細さも十分で、これなら1/6ドール服のこれまで諦めていた箇所もロック出来そうだ。但し地縫いが無くなる為あくまで端処理。どちらにしても数センチしか縫わない小さいドール服において、少しのズレがロスに繋がってしまうことも少なからず有る。ならば普通ミシンでしっかりと地縫いをし、後から細ロックを掛けることで細い見栄えの良い端処理が出来そうだ。

 

ということでちょっとお試しで一枚縫ってみた。いつもは切りっぱなしだった襟周りも細ロック処理した。袖はもしかすると逆に太い方がいいかもしれない。理由は説明為難い(。-ω-)

 

ロックしたかった一番の場所はココ。ここを5mmでロックするとボリュームが出すぎて突っ張ったり形が崩れたりするのだ。糸が3本になり、かつ細くなったことで収まりが良くなった。

 

裾をミスった。細ロックは縫いピッチ?を長くするとイマイチ。2mmくらいで細かくロックする方が綺麗に仕上がるようだ。ちなみに肩の部分はロックせず普通に縫って開いた。ここは表が真っ平らになる箇所なので余計なボリュームを付けたくなかった為。

 

とりあえず満足いく仕上がりになった。あとは経験を積んで詰めていく。

ぶっちゃけさ、天竺ニット等は解れ難いのでロックしなくてもいいのだ。実際にアゾンさんの1/6製品でロックミシンが掛かってる服を見た事ない。といっても最近のは知らないけど。コスト的におそらく今でも同じかと思う。ただ、やはり端処理されていると洗濯に強かったり見た目も綺麗。細かいところまで手を掛けてるという自己満足感も有るしね。

量産するのはどうだろうな、余計に時間が掛かるし上手くロック掛けられなくてロスするなど問題は有る。そこは経験でカバーだよね。30枚くらいで何となく解り、50枚くらいで手に馴染み、100枚縫ってやっと納得、とかだろうか。俺はそのくらい練習してやっと…な感じだ。

もちろんそこまでせずとも十分だろうと思うし、ここまでやったからと言って価格に上乗せ出来るわけでもないのが実情だと思う。リアルの仕事でもよくあるのだけど、見えないとこに客はお金を出さないのだ。故に手抜きギリギリのとこで納めるしかない。真正面から見て形が同じならば、裏の処理なんてどうでもいい←これが本音

結局さ、凝れるだけ凝れる自分用のを作るのが一番楽しいんじゃないだろうか。プレ企画で作ったトランクなんかは割とそういう感じ。ダメージ加工とかがっつりやってアンティーク感を出した。ああいうの売り物にしようとすると、ダメージ加工も適当になったり全くしなかったりになるんだろうな。

 

おしまい。

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